写真と年表は、2002年4月25日付『有明新報』「大牟田市制85周年」企画と、同年6月14日付「商工会議所創立70周年」企画で掲載した内容を編集し転載しています。懐かしい写真を可能な限り採用いたしましたので歴史愛好家の方だけではなく、一般の方も大牟田の歴史をお楽しみください。 紙面では掲載できなかった写真も採用しております。

大牟田のあゆみ(歴史年表&歴史写真)
 写真は、国鉄大牟田駅前。この写真が張られた同じアルバムには『大牟田産業科学大博覧会』の各パビリオンの写真が多数張られているため、この写真は1957年(昭和32年)頃の様子と思える。右下看板はこの写真では切れて見えないが、同じアルバムの他の写真で見ると『土産品の高山商店』とある。
この頁に採用した写真は、市行政管理部総務課、大牟田商工会議所提供。
【往古】

歴木の巨木があったため「御木の国」といわれるようになった(日本書紀)


【平安】

9世紀初期 普光寺、建立


【鎌倉】

12世紀末 今山岳の活動のため三つの池が出現、三池の名の由来となる


【室町】

1469 稲荷村の伝治左衛門、燃える石発見


【江戸】

1674 早鐘眼鏡橋架橋(現、国重要文化財)

1721 柳川藩家老小野春信、平野鷹取山で採炭を始める

1853 三池藩、生山を開坑


【明治】

1873 炭山(平野山、稲荷山、生山)が官営となる

1874 大牟田郵便局設立

1875 南・北大牟田村が合併して大牟田村に

1883 『三池集治監』囚人収監施設開庁。現、三池工業高に残る外塀は県有形文化財

1887 宮浦坑(現、登録文化財)開削に着手。翌年、出炭操業開始

1888 官営『三池炭鉱』は『三井組』に払い下げられ、翌年、『三池炭礦社』設立

1889 大牟田村、下里村(さがりむら)、稲荷村(とうかむら)、横須村(よこすむら)が合併し、大牟田町に

1891 私鉄『九州鉄道(のちの国鉄)』の大牟田駅開設

1895 宮原坑、開削着手(現、国重要文化財)

1897 『江頭酒造』清酒製造開始。明治の煉瓦張りの煙突などが残る

1898 宮原坑、出炭操業開始

1907 九州鉄道の国有化により国鉄鹿児島本線大牟田駅に

1908 『三井港倶楽部』完成。明治の面影を今に残す木造瓦葺き木骨様式の洋館

    『旧長崎税関三池支署』開庁。明治建築様式を現代に伝える造り

1909 三池港開港


【大正】

1917 大牟田町が大牟田市となる

1919 『泉橋』大牟田川に架橋。大牟田初のコンクリート造りの橋で、現在のものは架け替えた橋

1921 この頃、市内の馬車96台、人力車131台、自転車1568台、自動車8台、荷車1411台

写真は、市役所新築落成記念の人力車によるパレードと思われる。店舗の看板には『ウドノ薬局』と『米国直営 シンガーS(シンガー裁縫ミシン)裁縫機械会社 大牟田支店』となっている。薬局は右から読むように書かれているが、ミシン会社は左から読むように書かれており、時代を感じさせる。

1922 初の水道通水。笹林公園で通水式開催


【昭和】

1927 旭町→四ツ山間に初めて路面電車開通(大牟田電気軌道株式会社)

1929 三川町が大牟田市に編入

    大牟田駅→三池町間に初めてバス運行

1931 宮原坑、閉坑

1933 旧市役所火災

    九州初のダイヤル式電話が大牟田で初使用

1936 現在の市役所庁舎完成

    旧大牟田駅跡地に現在の『大牟田商工会議所』建設

写真は、市役所の新築落成直後の内部の様子。着物姿の男性が印象的。男性のそばにある三角のプレートには「徴税課」と見える。

1938 『九州鉄道(のちの西鉄)』栄町→中島間開通。翌年、大牟田まで延長

1941 玉川村、銀水村、駛馬町、三池町を編入して現在の市域に

1945 1944年とこの年、大牟田空襲

    終戦

1951 人工島の『初島』完成

1952 路面電車廃止

1954 市民会館建設

    前、市立病院建設

1957 大牟田産業科学大博覧会開催

    延命プール完成

1958 延命球場、現在の地に完成

    博覧会会場を利用した前市民体育館が現在の地に完成

写真は、延命公園での産業科学大博覧会会場の様子。パビリオンの奥に建設中の延命球場が見える。また、写真右手の球場グラウンドにはヘリコプターが見える。

1963 三川坑、炭塵爆発

1965 三池工業高校、夏の甲子園初出場、初優勝

1968 宮浦坑、閉坑

1970 西鉄栄町駅は新栄町駅として現在の位置に移転

1974 現在の大牟田市民体育館開館

1975 大牟田高等学校、全国高等学校駅伝初優勝

1984 歴史資料館開館

1986 大牟田文化会館開館


【平成】

1990 とびうめ国体開催

1991 『カルタックス大牟田』開館

1992 延命動物園リニューアル

1995 現在の大牟田市立総合病院完成

    石炭産業科学館開館

1997 三池炭鉱閉山

1999 (株)大牟田リサイクル発電設立

2001 延命球場大改修完成



歴史写真点描
国鉄大牟田駅前。この写真の張られたアルバムには『大牟田産業科学大博覧会』の各パビリオンの写真が多数張られているため、この写真は1957年(昭和32年)頃の様子と思える。右下看板はこの写真では切れて見えないが、同じアルバムの他の写真で見ると『土産品の高山商店』とある。 写真奥には、市役所前の国道208号線と松屋が写っている。戦後10年頃の写真で、市はかなり復興している。2回の空襲で全階が炎上した松屋も改装されているようだ。 笹林公園での炭都祭の様子。年代不明。
三池工業高校の甲子園初出場・初優勝のパレードの様子 大牟田市の町並み。木造家屋が多い。写真手前の看板を拡大してみると『尾張屋フトン店』(右から読む)とはっきり見える。写真中央には国鉄鹿児島本線の線路が見える。この写真は、旧『東洋写真館』の田島岳陽(たじまがくよう)氏が市庁舎の新築落成記念に、市に寄贈したアルバムのなかにあるもの。落成と同年のものだとすると、大牟田空襲前の写真ということになり、まだ、西鉄の線路はできていないことになる。表参照。
大牟田戦前の町並み。年代不明。 旧市民会館の新築落成当時
昭和11年頃の新築されたばかりの大牟田商工会議所屋舎。旧大牟田駅跡地(現在地)に建てられたもので、それ以前は旭町の大牟田町役場跡地に事務所があった。屋舎は大牟田空襲の戦火もまぬがれ現在に至っている。大牟田商工会議所提供。 市役所前で開催された庁舎の新築落成記念行事の様子。終戦前の活気あふれる大牟田の雰囲気が感じられる。この写真が張られているアルバムには催し物の写真が多数ある。全てを掲載はできないが、様々な団体が踊りなどを披露して落成を祝った。
延命公園での産業科学大博覧会。左手の建物は、完成したばかりの前体育館。

*郷土の歴史年表と歴史写真*